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緑内障ではどのような検査をするのでしょう?

視野検査ではどのようにおこなわれるのでしょう?

視神経の検査で何がわかるのでしょう?

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視野検査ではどのようにおこなわれるのでしょう?

総監修:北澤克明(赤坂北澤眼科)
視野検査について
緑内障になっていても、本人が気づかない場合があります。多くの場合、緑内障の始まりや進行に気づくような突然の変化はありません。緑内障では、視神経の線維(視覚的なメッセージを、目から脳へ伝えるケーブル)が損傷を受けるので、痛みを感じることなく、徐々に視力が失われていきます。緑内障で最初に見えなくなるのは、周辺部(上下左右)の視野です(図1)。
緑内障の目に対する視野検査の1例 図1.緑内障の目に対する視野検査の1例
この検査は、周辺部の視覚、つまり周辺視野を測定するものです。この検査で、視野は地図(マップ)のようにみえます。明るい部分が最もよく見えるところで、暗い部分はあまり見えない部分です。
このように視野の一部が失われる視野欠損は、多くの場合、気づかないうちに進みますが、注意深く視野を検査すれば、視神経が損傷を受けているのを、早い時期に見つけることができます。視野が失われていることに自分で気づく頃には、視神経がすでに4分の3も障害されていることがあります。治療しないままでいると緑内障が進行して、ついには中心部の視野も失われてしまいます。ふつう、特別な検査をしなくても視野欠損がわかるようになるのは、緑内障がかなり進行してからです。ですから、視野の検査をすることは、緑内障の早期診断のためだけでなく、視神経障害の進行具合を確認して、追加の治療が必要かどうかを知るためにも重要なのです。

視野とは何ですか
視野とは、1点をじっと見つめるときに、同時に見える全範囲をさします。例えば、あなたが車に乗って停止信号を見ているとき、となりの車線に車が止まるのに気づくことがあります。それは、周辺部の視野のおかげで、車の動きを見ることができているのです。両方の目が正常に働いているとき、視野はかなり広い範囲にまで及びます(図2)。しかし、緑内障になると視野が少しずつ狭くなってしまうのです。
正常な視野
緑内障が悪化した視野1
緑内障が悪化した視野2
図2.両方の目が正常に働いていれば、視野は広い範囲にまで及びますが(上図)、緑内障が悪化するにつれて視野は狭くなり(中図)、ついには、まるでトンネルを通して見ているかのようになります(下図)。
緑内障では視野がどうなるのですか?
緑内障では、一般に、視野は周辺部から失われていきます。それから見えない部分がだんだんに中心へと移動していき、ついには中心部の視野だけがトンネルのように残ります。緑内障の治療がうまくいかない場合は、この中心部の視野さえも失われることがあります。緑内障を治療する目的は、眼圧を下げて、視神経がさらに損傷を受けるのを防ぐことによって、視野を安定させることです。

視野はどのように測定するのですか?
視野計
図3.視野は、視野計と呼ばれる器具を使って測定されます。
視野は、視野計と呼ばれる器具を用いて測定されます。図3に示すタイプの視野計がもっとも多く用いられています。視野検査を受けるときには、姿勢を安定に保つために、台に顎をのせて座ります。患者さんは、固定した小さな光をまっすぐ見つめ、目を動かさないように指示されます。
この固定した光を見つめていると、その光の周辺に(上、下、左、右)小さい白い光がパッと現れ、パッと消えます。このような点滅が1度につき1回ずつ起こります。この光の位置は、網膜上の位置と対応しています。網膜は光に敏感なフィルムのようなもので、目の内側を覆っています。緑内障で傷ついている線維を含めて、すべての視神経の線維は、網膜から出ています。
パッと光るのが見えたら、患者さんはボタンを押します。すると、これがコンピュータへ伝えられます。コンピュータは、患者さんの反応を常にモニターしていて、検査する視野の1つ1つの点について、点滅する光を明るくしたり暗くしたりして調節しています。
視野の検査では、それぞれ特定の位置で、どのくらいの明るさの光を感じることができるかを測定します。どんな検査においても必ず、暗すぎて正常な目でも見えない光があります。この検査の結果は、正常な目の視野検査のデータと比べられます。一般に緑内障では、ある特定の位置において、この光を感じる能力が低下しているのです。もっと明るい光でないと、その位置で光を感じることはできません。位置によっては、最も明るい光であっても見えないこともあります。

視野検査を受ける患者さんへのアドバイス
視野検査において正確な結果が出るようにするために、患者さんにも協力していただきたいことがあります。
1.充分に休息をとっておいてください。
疲れていたり病気のときには、検査を延期すべきかどうかを眼科医に尋ねてください。

2.できるだけ楽な姿勢で視野計の前に座ってください。
検査は、片側の目につき8~15分かかります。ですから楽な姿勢でいることが重要です。背中を丸めなくてはならなかったり、顎をのせる台が高すぎると感じるようなら、検査する人に伝えてください。

3.はじめに指定された光を常に見ていてください。
テスト光の位置は、網膜上の位置と対応しています。患者さんが目を動かさないでいれば、視神経が傷ついている位置をより正しく確かめることができます。

4.中断したいときには、検査をする人に知らせてください。
鼻をかきたいとき、咳をしたいとき、休憩したいとき、など。

5.全部の光が見えなくても心配ありません。
どんな検査にも、視力が正常な人でも見えない光があります。

視野検査をすると何がわかるのですか
眼科医が患者さんの視野マップを見て、光に敏感でない部分を探します。正常な目と比較すると、患者さんの網膜が光をどのくらい感じることができるのかがよくわかります(図4)。緑内障では、ある特定の領域が見えなくなることが多いのです(図5)。ですから、そのような領域があれば、眼科医が緑内障と診断できますし、治療を早期に始められるわけです。緑内障と診断されて、視野がいくらか失われている場合には、その進行を確かめるために、繰り返し検査が行われ、注意深く経過観察されることになります。悪化している場合には、追加の治療が必要です。視野検査を行う間隔は、多くの要因に左右されますので、かかりつけの眼科医に、最も適した間隔を決めてもらいましょう。緑内障を適切に管理するには、視野検査を繰り返し行っていくことがとても大切です。

正常な目の視野マップの図
図4.正常な目では、視野の中心部が最もよく見える部分と一致しています。左図の数値は、テスト光が見えるためには、どのくらいの明るさが必要かを表しています。値が大きいほどよく見えることを示しています。右図の視野マップでは、中心部(明るい部分)が最も敏感で(よく見えて)、周辺部は、正常な目でもいくらか感度が低いことがわかります。最も暗い部分は盲点(見えない点)です。

緑内障の目の視野マップ
ここに示す緑内障の目は、視野のすべての部位で、正常な目よりも、より明るい光を必要としました。左図の数値は、正常な目の数値よりも小さく、見えにくいことを示しています。視野マップ(右図)は正常な目に比べて全体的に暗く、とくに周辺部で非常に暗くなっています。
まとめ
コンピュータを利用した視野検査の向上によって、緑内障を診断し、視野欠損を観察する能力が高まりました。視野検査の後、結果に変わりがない(安定している)か、それとも、徐々に変化している(悪くなっている)かについては、眼科医から患者さんに説明があります。

Glaucoma, A Patient Newsletter
Editor
R.N. Weinreb, M.D.
La Jolla,California, USA

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